最近うんちが出ていないけどどうしたら…赤ちゃんが便秘になると不安になってしまいますよね。今回は赤ちゃんの便秘の疑問と解消法をご紹介していきます。
何日出ないと便秘?
赤ちゃんの排便ペースは大人と同じように個人差があります。毎日出る赤ちゃんもいれば、2〜3日に1回のペースで出る赤ちゃんもいます。そのため、排便の回数だけで便秘だと判断することは難しいですが、4〜5日以上出ていないときや、毎日出ていてもコロコロと硬かったりするときは便秘になっている可能性があります。そういった場合は、赤ちゃんの様子を見ながら以下の解消方法をお試しいただくか、医療機関に相談してみると良いでしょう。
【月齢別】赤ちゃんの便秘の原因
実は赤ちゃんは便秘になりやすいってご存知でしたか?人の腸の機能が完成するのは2歳頃と言われていて、それまでの間は排便のペースや形状が安定しません。なお、月齢により便秘の原因は異なりますので、それぞれの月齢ごとの原因をご紹介していきます。
生後1ヶ月
この頃の赤ちゃんは、ほとんどの時間を寝た姿勢で過ごしているために運動不足となり、それが原因で便秘になる場合があります。また、母乳よりもミルクを飲んでいる赤ちゃんのほうが便秘になりやすいと言われています。これは、母乳に含まれる乳糖※という成分がミルクにはあまり含まれていないためです。※乳糖は善玉菌のエサとなり、腸内のバランスを善玉菌優勢に保ってくれる作用があります。
生後2〜4ヶ月
この頃になると消化器官の発達によってある程度便を腸内に溜められるようになり、また、腸から水分が吸収されやすくなります。このことが原因となって便秘を引き起こすことがあります。
生後5〜8ヶ月
離乳食が始まることでミルクや母乳の量が減るので、水分不足による便秘になりやすい時期です。また、離乳食初期の場合、消化によいものが多いため、食物繊維のような便の量を増やすものをあまり口にしないことも原因のひとつです。うんちが出ても固い場合、肛門が切れることがあり、その痛みを恐れて排便を我慢する赤ちゃんもいます。
生後9〜1歳
離乳食の好き嫌いや食べムラが出てくることによる便秘はもちろんのこと、運動不足や睡眠リズムの乱れ、水分不足など便秘の原因が見極めにくい時期です。
こんな症状が出たら便秘のサイン
以下のような症状がある場合、便秘になっている可能性が高いです。今の赤ちゃんの状態を思い出してチェックしてみましょう。
赤ちゃんの様子
- 機嫌が悪い
- 泣き止まない
- ミルクや母乳を飲まない・減った
- 下腹部が張っている
- うんちをするときに苦しそう・痛そう
うんちの状態
- 量が少ない・減った
- 固い・コロコロしている
- 血がついている
こんなときはすぐ病院へ
軽度の便秘は家庭で様子を見ながら対処することも可能ですが、便秘の症状に加えて以下のような症状がある場合はすぐに医療機関へ行きましょう。重度の便秘である場合や、他の病気のサインである可能性があります。
- ぐったりしている
- 熱がある
- 嘔吐を繰り返す
- 排便時に痛がって激しく泣く
- 排便時に出血を伴う
赤ちゃんの便秘解消法8選
粉ミルクを変える
粉ミルクは銘柄ごとに成分や配合が少し異なるため、銘柄を変えることで便秘が解消する場合があります。赤ちゃんによって合う合わないがありますので、様子を見ながら合うものを探してみると良いでしょう。
水分摂取を意識する
水分が不足すると便が硬くなり、便秘を引き起こしやすくなります。普段から水分を摂っていると思っていても、汗やおしっこで摂った水分以上に出ていっている場合もあります。時間を決めて白湯を飲ませたり、スープを食べさせるなど、こまめに摂ることを意識しましょう。
綿棒浣腸をする
綿棒の先にベビーオイルやワセリンをつけ、ゆっくりと2センチほど肛門に入れます。2センチほど入ったら肛門の壁に沿って円を描くようにクルッと回します。綿棒の刺激でその場で便が出てくることもあります。出てこない場合は少し時間を置いて再度試してみると良いでしょう。
マッサージをする
下腹部のあたりを手のひらで「の」の字を描くように、ゆっくりとさすってあげます。このときおへその下あたりからスタートすると腸が刺激されて便が出やすくなります。両足をお腹の方へ近づけて屈伸するように動かしてあげるのも、腸が刺激されるのでおすすめです。
食物繊維を摂る
食物繊維を摂ることで便の量が増え、腸が刺激されるので便秘が解消しやすくなります。離乳食を開始している赤ちゃんは、食事にサツマイモ・ほうれん草・オートミール・きなこ・バナナなどの食物繊維を豊富に含んだ食材を取り入れると良いでしょう。
発酵食品を摂る
納豆に含まれる納豆菌や、ヨーグルトに含まれる乳酸菌・ビフィズス菌は腸内環境を整えてくれる働きがあり、便秘になりにくくしてくれます。毎日摂り続けることが大切なので、意識して食事に取り入れましょう。
食事量を見直す
食事量が少ないと便の量が増えないので、腸が刺激されず便秘になる場合があります。月齢の平均よりも食事量が少ない場合は、意識的に増やしてあげると便秘が改善することも。少食で食事量が増やせない場合は、食物繊維や発酵食品を摂るなど食事内容を工夫してみると良いでしょう。
運動をする
運動によって腸が刺激され、便が出やすくなります。自ら動くことができない低月齢の赤ちゃんは、おむつ替えのタイミングなどで足を屈伸するように動かしてあげましょう。ハイハイやずり這いが始まっている赤ちゃんは、たくさん動けるようにお部屋を整えてあげると良いですね。
さいごに
いかがでしたか?お子様の健やかな成長のためにも腸内環境を整えることはとても大切です。色々な方法をお試しいただき「これをすれば解消される」という方法がひとつでも見つかれば、いざというときに安心ですよね。この記事がお子様の便秘にお悩みのママパパのお役に立てば幸いです。